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Empa主導、溶剤脱脂なしのMEXでAA6061を相対密度97.9%に

Empaなどの研究チームは、材料押出法で造形したAA6061を溶剤処理せず、毛管吸収脱脂と長時間焼結によって相対密度97.9%まで緻密化した。機械特性は未評価で、現時点では工程研究の成果だ。

635°Cで10時間焼結したAA6061試料の光学顕微鏡像と収縮・相対密度データ
画像:Empa via 3D Printing Industry

Empa、AGH科学技術大学、北西スイス応用科学芸術大学の研究チームは、AA6061粉末と市販熱可塑性バインダーを用いた材料押出(MEX-AM)の脱脂・焼結条件を検討した。査読論文はProgress in Additive Manufacturingで2026年10月15日に公開され、3D Printing Industryが10月26日に報じた。

60 vol.%のAA6061粉末を含む材料から直径20 mm、高さ3 mmの円盤をTumaker Voladora NX+で造形した。溶剤脱脂を省き、多孔質アルミナ粉末床に埋めて350°Cで24時間の毛管吸収脱脂を行った後、窒素中635°Cで焼結。Kcmix系は2時間保持で96.7%、10時間保持で97.9%の相対密度に達した。EnCeram系の10時間保持は96.8%だった。

水または高純度アセトンを使う従来工程では、表面酸化と外周部の緻密化不足が確認された。今回の最良値にも24時間の脱脂と10時間の焼結が必要で、評価対象は密度と微細組織に限られる。強度や疲労特性などの機械特性は未測定であり、研究チームも産業応用前の追加評価が必要としている。

要点

  • 査読論文の公開日は2026年10月15日。
  • AA6061粉末含有率は60 vol.%。
  • 350°Cで24時間の毛管吸収脱脂後、窒素中635°Cで焼結した。
  • Kcmix系の10時間焼結で相対密度97.9%を得た。
  • 機械特性は評価していない。

補足

反応性の高いアルミニウム粉末で溶剤工程を省ける可能性を示したが、長い熱処理時間と機械特性データの欠如が実用化上の課題として残る。

この記事の訂正・情報提供

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