BIZU Space、EOSとロケット推進系向けDfAM人材を育成
ブラジルのBIZU SpaceがEOSと協業し、ロケット推進系を対象とするDfAM研修と技術支援を受ける。対象候補は燃焼室と閉サイクル式ターボポンプだが、造形部品の完成や飛行認証を発表したものではない。

3D Printing Industryは2026年11月2日、ブラジルの宇宙企業BIZU SpaceとEOSの協業を報じた。EOSの10月29日付公式発表によると、BIZU Spaceの技術者はAdditive Minds AcademyのDesign for Additive Manufacturing(DfAM)研修を受講し、EOS Additive Mindsの技術支援も受ける。
BIZU Spaceは、ブラジル初の民間主導・国内開発による軌道投入ロケット計画に関わり、燃焼室と閉サイクル式ターボポンプへの産業用金属3Dプリントの適用を検討している。同社は液体推進ロケットFTL-Perseuと、液体・ハイブリッドエンジン用の社内試験施設T8を開発したとしている。
今回発表された中心内容は教育と設計支援であり、金属3Dプリンターの販売契約や、造形済みエンジン部品の性能試験、飛行実証、認証取得ではない。具体的な装置、材料、造形条件、開発日程も公表されていないため、現段階ではブラジル国内で推進系AM設計能力を整える取り組みと位置付けられる。
要点
- 協業はEOSが2026年10月29日に発表した。
- BIZU Spaceの技術者はDfAM研修とEOS Additive Mindsの技術支援を受ける。
- 燃焼室と閉サイクル式ターボポンプへの金属AM適用を検討している。
- 装置導入、造形部品の性能試験、飛行実証、認証取得は発表されていない。
補足
装置導入より先に推進系部品のDfAM能力を育てる取り組みで、ブラジル国内でのロケット開発基盤強化につながる可能性がある。実用化の判断には造形・試験・認証の具体的成果が必要となる。


