Michael Rechtin、民生3DプリンターでEDF用アフターバーナーを試作
航空宇宙エンジニアのMichael Rechtinが、OnshapeとBambu Lab製3Dプリンターを使って電動ダクテッドファン(EDF)用のプロパン式アフターバーナーを試作し、推力台で比較試験した。南極熊の報道では増加は数%程度にとどまり、追加重量と抗力は評価に含まれていない。

中国の3Dプリント専門媒体・南極熊は2026年11月1日、航空宇宙エンジニアMichael RechtinによるEDF用アフターバーナーの個人実験を紹介した。Rechtinは装置をOnshapeで設計し、構造部品をBambu Lab製3Dプリンターで造形。EDF下流にプロパン供給系と点火系を組み込み、火炎を維持しながら推力を測れる構成にしたという。
記事によると、RechtinはEDF単体とアフターバーナー作動時を同じ推力台で比較した。造形した外装、燃料リング、保炎部などは測定に必要な時間の熱と流れに耐えたとされる。一方、推力増加は最大でも数%程度で、アフターバーナー自体の重量や空気抵抗を差し引いた正味の利点は示されていない。
これは実験者の制作・試験を南極熊が報じたもので、第三者による性能検証ではない。低圧のEDFはタービンで圧縮したジェットエンジンほど加熱による推力増加を得にくい。それでも、ノズル形状や燃料噴射位置、冷却経路を短い周期で作り直し、燃焼を伴う流体装置を計測可能な段階まで持ち込んだ点は、デスクトップ3Dプリントによる機能試作の広がりを示す。可燃性ガスと高温部を扱うため、一般的な再現工作には火災、溶融、加圧燃料の危険がある。
要点
- 装置はOnshapeで設計され、構造部品はBambu Lab製3Dプリンターで造形された。
- EDF下流にプロパン供給系と点火系を組み込み、EDF単体との推力比較試験を行った。
- 南極熊は推力増加を数%程度と報じるが、追加重量と抗力を含む正味性能は確認されていない。
補足
短周期で形状を修正できるデスクトップ3Dプリントが、燃焼・流体を含む計測可能な機能試作にも使われ始めたことを示す。ただし、実用的な推進性能の向上を証明する結果ではない。


