Orbital Matter、軌道上の開放真空で長さ0.5mの剛性梁を3Dプリント
Orbital MatterのReplicator 2衛星は、低地球軌道の開放真空で樹脂を押し出しUV硬化し、長さ約0.5mの円筒梁を造形した。

出典 南极熊
南極熊3Dプリント網は、ドイツのOrbital MatterがReplicator 2衛星上で長さ約0.5mの剛性円筒梁を造形したと報じた。樹脂を押し出して紫外線で硬化するPADS方式を、低地球軌道の開放真空、微小重力、温度変動下で作動させた。
Replicator 2は2026年7月に打ち上げられ、4台のプリンターを搭載する。Orbital Matterは8月に開放真空での押出・硬化成功を公表しており、今回の独立報道では半メートル級の梁と太陽電池アレイの展開まで確認された。一方、太陽電池展開用の別系統1台では異常が発生した。
同社は2028年の次期実証で5 kW級太陽電池アレイを、2030年には翼当たり100 kW超を目標に掲げるが、いずれも将来計画である。今回の成果は短尺梁の軌道上実証であり、100m級構造の精度、耐久性、製造時間はまだ示されていない。
要点
- 低地球軌道の開放真空で樹脂を押出・UV硬化
- 造形した剛性円筒梁は約0.5m
- Replicator 2は4台のPADSプリンターを搭載
- 100m級構造と大出力アレイは将来目標
補足
打上げ時に折り畳む代わりに軌道上で構造を成長させる方式の実証だが、大型化には寸法精度、長期耐久性、材料搭載量の検証が残る。


