Rust製オープンソースCAD「SolidCraft」と「CADCraft」、MCP操作に対応
Rustで開発されたSolidCraftとCADCraftが公開された。前者はパラメトリック3D CAD、後者は2D製図を中心とし、いずれもMCP経由でAIエージェントから操作できる。

SolidCraftはデスクトップとブラウザで動作するパラメトリック3D CADで、内蔵MCPサーバーを通じたAIエージェント操作に対応する。押し出し、回転、スイープ、ロフト、フィレット、シェル、穴、パターン、アセンブリなどを備え、STEP AP242、IGES、3MF、STL、OBJを書き出せる。開発側は「単純な部品には使える初期段階」と位置づけ、CAM、解析、2D図面などは未実装としている。
CADCraftはAutoCAD風の2D製図ツールをRustでクリーンルーム実装するプロジェクトだ。DXF R12~2018を読み込み、R2000形式で保存する。DWGもオープンソースライブラリacadrustで読み込むが、保存時はR2000となり、未対応エンティティは保持されない。ロードマップ上のAutoCAD互換度は全体29%、2D製図55%、3D機能0%で、AutoCAD本体とのファイル互換性も未確認だ。
両プロジェクトはAIコーディングエージェントを開発工程に組み込み、クラッシュ修正時の回帰テストなど自動品質ゲートを設けている。3D Printing Industryは、オープンな形状カーネルとMCPがCAD開発の参入障壁を下げる一方、複雑な形状処理や商用形式との往復互換性など、製造用途での信頼性立証が今後の課題だと評価している。
要点
- SolidCraftはパラメトリック3D CADで、STEP、IGES、3MF、STL、OBJ出力とMCP操作に対応。
- SolidCraftは初期段階で、CAM、解析、2D図面などは未実装。
- CADCraftは2D製図中心で、ロードマップ上の3D機能は0%。
- CADCraftは未対応エンティティを保存時に保持せず、AutoCADとの互換性も未確認。
補足
AIエージェントから操作できるオープンCADの可能性を示す一方、現状は評価・実験向けで、重要な設計データには互換性確認とバックアップが不可欠だ。


